頚椎椎間板ヘルニアの治療は、比較的軽い症状の場合は頚部安静や薬物療法が主です。
特に頚部安静は頚椎椎間板ヘルニアでは重要です。自然な治癒の効果を最大限に高めておくことによって、その後の治療経過の効果もアップしてきます。
安静は頚椎椎間板ヘルニアの痛みを緩和させます。そして、神経の起こす様々な反応を沈静化することもできます。
薬物療法では、鎮静と消炎の働きをもたらす非ステロイド系抗炎症剤、筋肉の異常な緊張をとくための筋弛緩剤、手足のシビレや麻痺に効果のあるビタミンB剤、精神を安定させるための抗不安剤などが主な処方です。
より、頚椎椎間板ヘルニアの痛みが強い場合、急性期などでは、ブロック注射を用いることも多くなります。
ブロック注射は整形外科やペインクリニックではよく用いられます。痛みの原因となる部位に直接注射するものが多く、痛みの伝達をブロックし、またそれにプラスした効果を期待します。
主には局所麻酔剤を注射しますが、抗炎症剤を加えることもあります。頚椎椎間板ヘルニアの痛みの大きい時期に牽引をすると症状を悪化させてしまうことが多いですが、痛みが軽減した後にはよく用いられます。
頚椎椎間板ヘルニアの症状が慢性期に入って痛みも緩和されてくれば、リハビリを行います。温熱療法はマイクロウエーブによって局所の血行改善をし、筋肉の緊張を取り除いて痛みを緩和させます。
また頚部のストレッチングを行って硬くなった筋肉をほぐし、衰えた筋力を強化するトレーニングをして日常生活での支障を軽減します。
頚椎椎間板ヘルニアの症状が長引いたり、悪化する傾向を示した場合、画像診断を用いて重症度を診断し、必要であれば手術をします。
手術はMD法などが主に用いられ、頚部の顕微鏡下で椎間板と共に神経や脊髄を圧迫しているヘルニアを取り除きます。
また、椎間板の摘出部位にセラミック等を移植して固定します。術後は2、3日もすれば歩行できるようになることが多く、また生活に戻るまでには回復が順調であれば、2週間ほどで退院できる場合もあります。
